人気ブログランキング | 話題のタグを見る

エコファ-マ-が農園から、安心と感動を発信します。


by chikomomorara

立茎はじめました!


立茎はじめています

002.jpg003.jpg

根っこの養分を全て使い切ってしまう前に、立茎を始めなければなりません。

親茎として半年間働ける、素性のいい親茎が、大きく育つだけの養分を
残さなければならないからです。

立茎をはじめたといっても、もう限界に来ている株もあれば
まだまだ元気いっぱいの株もあります。

全部で6000株ほど有りますので、その株一つ一つ
の状況を判断しながらの作業です。

根っこの養分は、まったく推測するしかありませんので
気を遣う作業です。

いっせいに収穫を打ち切って、全て出てくる芽を伸ばし
あとで、不要なものを切り捨てるというやり方もあります。

ただそうすると、株ごとの強さの差がもろに出てきて
それが増幅されますので、これを続けると
年毎に、生育が悪くなってしまいます。

大面積で栽培していて、収穫や管理作業に人を使っているところなどは
こう言うやり方しか出来ません。

雇用形態での農作業は、単なる作業しか出来ませんので
それ以上に、作物に対して愛情を持って対話でき
それにあわせた管理を行うことなどは、期待できないですね。

これは、一般企業と同じです。
全ての社員が、経営者と同じ責任感と情熱を持って
日々仕事に取り組めるわけではないですから。

上の画像は、まだ収穫前の画像です。
(立茎する親茎以外は、収穫しますので)

この中から、選んで、配置していきます。

思ったような太さの、そして素性のいい茎を
理想的には1メ-トルあたりに、3~4本、畝の上に均等に配置していきます。

006.jpg007.jpg

2日ほどで、50センチ以上の背丈になります。

今後、半月ほどで立茎を完成しますが、まったくアスパラが収穫できなくなるのは
2週間後~1ヵ月後くらいです。

それまでにいろんな作業がありますが
親茎が葉っぱを展開し、光合成をはじめ
根っこに養分をため始めると、今度はみずみずしい夏アスパラの収穫が
始まります。

ちなみに、寒地や高冷地での露地栽培では
このような立茎作業は行いません。

アスパラが出始めるのが5月下旬~6月上旬、8月には収穫を打ち切って
全て放任、基本的には全て出てきたものは親茎として立ててしまいます。

ですから、栽培としては簡単です。

こうした、立茎栽培は、佐賀県で始まったもので
立茎栽培の技術は、九州が本場なんですね。

夏も採り続けるこの栽培、収穫量が何倍も違いますので
寒地や高冷地でも、この頃は、ハウスを建てて栽培に取り組むことが
流行ってきているようです。

年間通して、栽培のノウハウというのは、農家ごとに違うものですが
この立茎のタイミングと、立てる茎の選び方、本数で
今後数年間が決まるといっても過言ではありません。

りんごなんかの剪定と同じようなものですね。

ところで原発や、震災のことについて
書きたいことは山のようにあるのですが
もうなんだかむなしくなってきますね。

新聞では報道されていませんが、震災の義捐金などの感謝広告を
世界各国の新聞に掲載したらしいですね(7カ国?)

2600万人の人口で、義捐金の最高額124億円を送ってくれた
最大の友人、台湾には、まったく感謝広告を出さなかったらしい。

なんとも、国際的にも、不信感をばら撒いている
開いた口がふさがりません。

by chikomomorara | 2011-04-26 00:38 | アスパラ栽培