戸別補償なんて、いらない!
2011年 08月 14日
それにしても、暑かった1週間でした
こちらでは、またまた雨がまったく降らず
かなり干ばつ気味になっています。
明日から少し雨が降るようなので、いつもの作業に加え
カボチャを収穫して、つるなどの後片付け
そして、雑草抜きなど、大忙しの1週間でした。
ところで、欧州もかなり危機的ですね。
4カ国で、金融株の空売り規制とか・・・
こういう規制は、欧米ではあまり行いませんので
よほどのことでしょう。
もっとも、先日も言ったように、株式市場で空売り規制などするものではない。
こういう規制は、問題を先送りにするだけで、後でまた顕在化し始めたときには
もっと深刻さを増すものですよね。
空売りに関しては、売り崩すという側面もありますが
必ず、将来買戻しをしなければなりません。
ですから、空売りが増えるという事は、将来の上げ要因です。
売る人間も買う人間もいて、市場が成り立つものですので
それを、一方だけ規制するという事は
相場が、一方通行になりがちだということになります。
しばらくは、一服するでしょうが、問題が国家財政の信認の問題ですね。
これは何も変わっていませんので、必ず、近い将来、急落というか
暴落することになるでしょう。
そのときに、買う人間がいなければ、完全に相場のそこが抜けてしまいますね。
ところで、日本も対岸の火事ではない。
どう考えてみても、政治も財政状況も日本のほうが圧倒的に悪い。
違うのは国民の勤勉さと、営々と築き上げてきた技術力の高さでは無いでしょうか?
決して、指導層の優秀さではありません。
多分、国債の格付けも下げられるでしょうし、それをきっかけに
一挙に、崩れていくのではないでしょうか?
そもそも、今回は金融危機ではなく、国家の信認に
疑問がつき始めている。
という事は、国家の信認を基にした、貨幣経済というものが
崩れていくしかありません。
今は嵐の前に静けさなんでしょうか?
ところで、日本もアメリカも、民主党というのは本当に
うそで固められていますね。
看板政策を全ておろすんですね。
そもそも、農家戸別補償なんて、早くからやめるべきですね。
戸別補償などというから、何か、最低限の補償があるように誤解されますが
うちなんかでも、まったく関係ありません。
まあ、メリットがあるのは、大規模に経営している米の農家
あるいは、これから大規模に展開して行こうという農家ではないですかね。
補償といっても、例えば米の場合は、1000平米当たり年間1万5千円です。
うちで米を作っている面積が、この面積ですから、例えばこれをもらえたとしても
高々、年に1万5千円です。
この面積だと、自給用に当たるので、うちの面積では場外という事なんですね。
普通米農家の場合は、この50倍とか100倍とかですから
それでも、150万円とかそういう金額になるわけですね。
ところが米の場合には、転作奨励金とかいろんな補助金制度があって
その要件に沿った経営をすれば、年間に200万円とか300万円とかにはなる。
でも、それだけ大規模にすれば、これまたすずめの涙になります。
まあ、肥料代の一助にはなりますか?
でもそれを支払いためには、膨大な事務経費がかかっていますし
役場職員などの、人件費もかかるわけですね。
(補助金全体にいえることですが)
野菜にしても同じです。
新たに土地を借りて、経営面積を増やすことが前提になっているとのことです。
何度もいいますが、経営面積を広げれば広げるほど
効率は悪くなりますし、できる野菜の質も悪くなる。
その上、気候変動によるりすくも飛躍的に高くなります。
その証拠に、ユニクロが一時期農業経営に乗り出しましたが
撤退しましたね。
それ以外でも、採算に乗っているところはほとんどありませんよ。
経営技術に優れ、資金力もある大企業ですらそうなんですね。
もっとも、売上高は伸びるでしょうから、一見成功しているように見える。
しかし、出て行くものも多くなり、人件費や各種資材・肥料・農薬・機械などで
ほとんど消えてなくなるのではないでしょうか?
これでは誰のために、農業経営をしているのかわかりません。
もっとも、大規模化を推進する側としては、それが狙いなんでしょうけれども。
確かに、米国など大規模化で利益を上げる農家もいる。
しかし、大規模に生産すれば、今度は売りさばかなくてはならない。
国家がバックになって、というか、食糧援助などの名目で
いろんな国に、高値で買い取らせるなどという
手法があるから、成功するんですね。
まあ、それとても、穀物メジャ-や種苗会社などが儲ける
のが主眼なんですが・・・
ともあれ、残念ながら、日本の農業は既に壊滅し始めていますから
何をしてもだめですね。
今まで積み重ねられてきた、ノウハウや技術というものが
継承されなくなり、加速度的に衰退する。
いやはや残念なことです。
それを食い止めるための補償にはならないという事です。
畜産にしてもそう。
今回の騒動で、かなりの農家が、離農するのではないでしょうか?
もっとも、片ややめることも出来ない切羽詰った事情もある。
畜産関係などは、これはもう借り入れが、ハンパじゃないですね。
5000万とか1億とか・・・
でほとんど、JAからの借り入れです。
飼料にしてもそう。
毎月どんどん支払いだけがかさんでいきます。
でも返済があるから、やめるにやめられない。
両手を挙げて、自己破産という手もありますが
まあ田舎では、JA相手にそんな事は出来ません。
JAの職員も、みんな血縁・地縁で結びついていますから
債務を弁済しないという事は、もうそこでは生活していけない。
つまり、夜逃げするか、自殺するかのどちらかに直結するという事なんですね。
ですから、おいそれと、廃業することもままならない。
という事なんですね。
まあ、世の中全て、混迷してきましたが、増税だけは許せないですね。
その前に、国会議員の歳費を、まずは全廃すべきですし
公務員にしてもそうでしょう。
国家財政がこんな状態ですから、給料は半分でもいい。
民間なら、退職金もほとんどでないですよね。
原発にしろ、なんにしろ、責任を取らせるべきですね。
刑事責任も民事責任も・・・
決して感情論ではなく、そうしないと、国家が持たない
そういう危機にあるのではないでしょうか?
人間社会ですから、格差が有って当然ですし
不正も有るでしょう。
いつの間にやら、余りにもひどい社会に
落ちぶれてしまったようですね。
今までは、なんとかごまかしごまかで、やってきましたが
ごまかすたびに、そのつけが大きくなってくる。
もうそろそろ、清算せねばならない時期になってきていると思います。
われわれ、国民が自ら行動するのが早いか
国家破綻するのが早いか?
そういう事になっていると思います。
残された時間は、もうすこしですね、多分。
by chikomomorara
| 2011-08-14 02:00
| 農家のここだけの話