アカリタッチをまいた
2011年 09月 03日
昨日から、台風の影響で、強風、急な雷雨など
不安定な天候です。
おかげで、少しハウス内の温度も下がり、本日、ハダニ防除の薬をまきました。
商品名はアカリタッチ、主な成分は脂肪酸エステルで、食品添加物です。
早い話が、サラダオイルです。
化学的に殺虫するものではなく、物理的に、ダニの気門をふさいでしまって
殺虫するものです。
ですので、ダニに直接かからないとまったく効果がありません。
また、残効性もまったく期待できませんので
かなりていねいに散布する必要があります。
ちなみに、殺虫剤・殺菌剤問わず、農薬散布というのは
限られた気候・時間帯しか散布できないものなんです。
特にハウスでは、温度が高いと薬害がでる。
薬害といっても、人間への害ではなく
作物を枯らしてしまったり、葉っぱがダメになったりというような
害です。
また、すぐに乾かないと、これまた、蒸れてかえって病気になったり
そのまま急に日がでて、高温になって薬害という事もあります。
ですから、ハウス内では、早朝に散布して、8時ころまでには風で完全に乾く
とか、夕方から散布して、これまた、夜の8時頃までに乾くとか
いうときにしかまけません。
また、病気が出始めたり、虫が出始めたりすると
一刻も早くまかなければなりません。
ですから、薬をまくといっても、結構大変なんですね。
カッパを着て、マスク・手袋をして、重いホ-スを引きずりながらの
作業ですので、できれば、したくないですね。
で、今日は温度も低いし、風もあったので、日中から散布できました。
またこの薬は、自然由来のものなので、農薬にはカウントされません。
単なる油みたいなものなので、気も楽です。
これで、効果が出ればいいのですが・・・
ダニというのは、いったん出ると、なかなか防除できないものなんですね。
それでいて、かなり被害は深刻なものになってしまう。
その上、少しでも生き残っていると、高温乾燥状態で
すぐに繁殖してしまう。
その上、薬の抵抗性がつきやすいので
薬の選択を間違えることも出来ない。
そして、殺ダニ剤というのは、かなり高価なものが多い。
その点、このアカリタッチは、サラダオイルみたいなものですから
安いですし、散布してダメだったとしても
抵抗性はまったくつかない。
これだダメだったら、今度はきちんとした?殺ダニ剤
を散布することも出来る。
こういう事が、今回この薬を選んだ理由です。
ところで、露地野菜、強風も吹いていますので
しばらくは、害虫もおとなしくなるかと思います。
ご注文いただきました、野菜セットにつきましては
少しずつ、メ-ルをかいていますので、少しお待ちいただければ幸いです。
台風、今の状況では、かなり悪い時期に縦断しそうです。
稲刈りまであと数週間のところがほとんどと思われますが
この時期に、長時間強風に吹かれれば、稲がこけてしまいますし
稲穂が水に漬かれば、アウトです。
経済情勢も、かなり危険水域に突入しつつあります。
食糧や経済の崩壊が、そこまで迫ってきているように思います。
by chikomomorara
| 2011-09-03 01:39
| アスパラ栽培