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by chikomomorara

アスパラ、一山越えました。

ここ数日、やはり冷えます。

アスパラも一休みといったところです。

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朝、ハウスについたところです。
夜はひと桁に冷え込みますので、当然、ハウスは閉めこんだままです。

夜の冷え込みなどを勘案しながら、前日閉め込む時刻を決めます。
また、この時期のアスパラで、ハウスのほうが露地よりも決定的に優れるのは
ハウスにより、湿度をコントロ-ルできることです。

ただ、もう、収穫が始まっていますので、積極的な加温はせず、あくまでも保温
と湿度の保持が主目的です。

ハウスを開けるまでは、当日どのくらい萌芽しているかということは
分かりません。
予想は出来るのですが、かなり違うこともあり、そのあたりはアスパラに毎日教わって
栽培しているようなものです。

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今朝もかなり冷え込みました。

最低気温が2度、前日の最高気温が32度、今朝はかなり冷え込むことが予想できましたので
昨日は、16時頃に閉めこんで、暖かい空気を包み込みました。

地温も15度まで低下しています。
朝の9時の時点で、ハウス内温度が20度です。

ちょうど、1ヶ月前と同じレベルです。

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ここまで温度が低下すると、萌芽も緩慢になります。
だから、スカスカですね。

でも、先週あたり、少し暖かい夜が続いたので、かなり萌芽量が多くなり
ここで、一休みするのはアスパラにとってはいいことです。

このあたりの判断が、普通の農家と異なるところです。
萌芽量が減るということは、収穫量が減り、当然収入減になります。

前に、1回目のピ-クを過ぎたと書きましたが
一般の農家の希望は、全収獲期間を通じて、ピ-クを維持することです。
でもそれは、不可能なことですから、できるだけ、ピ-ク後の落ち込みを少なく
出来ればすぐに回復させて、再びピ-ク時並に収穫量に早くもって行きたい。

当たり前ですね。
で、その回復のために、肥料を多量に施し、それを効かせるために
潅水し、温度、特に地温をあげるようにします。
(水がなければ、また地温が上がらなければ肥料は効きません)

うちではその反対に、アスパラも人間同様、いっぱい働いたら疲れるでしょう。
その疲れを取るためには、ある程度の休みも必要でしょう。
だから、あえて、温度をあげないようにして、休ませます。

そもそも、この時期のアスパラは、蓄えた根っこの養分で出てくるもの
それを一挙に使うか、萌芽量を抑えて、少しずつ萌芽させるか
その違いだと考えています。

もちろん、年間の収穫量をあげるには、早く多量に出させ、養分がなくなったら
外から養分を吸わせて、強制的に出させる。
それでも、でなくなってきたら、立茎し、早く成長させて、夏のアスパラを一日でも
早く収獲開始する。
このやり方のほうが正しいです。

でもそうすると決定的に、まずくなってしまいます。

自分だったら、美味しくないアスパラは買いませんので
多分、人も同じだろうなあと考えます。
そうすると、直売は出来なくなってしまいます。

ところで、春のこの時期、こんなに悠長に撮影なんて出来ません。
外気温が何度でも、晴れようものなら、朝の8時にはハウスの中はあっという間に
40度近くになりますし、薄曇でも30度以上にはなっています。

ハウスに着いたら、一秒でも早くハウスを開けて、収獲も急がなくてはなりません。
晴れて、ハウスを開けて25度あたりで管理しても、一時間でアスパラは1センチ以上は伸びますので
のんびりしていると、最後のほうでは、アスパラが伸びすぎて穂先が開き気味になってしまいます。

だから、今日のようにアスパラの収獲も少ない、アスパラの伸びも遅い
そんな日は、よっくりとアスパラと対話しながら収獲できる、楽しいい日です。

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休んだから、きれいなものが出始めています。
いっぱいでているよりも、でているアスパラの質がいいと、安心できるんですね。

ここで、アスパラの基礎知識です。

アスパラの甘さとか、味を見るには三角形のはかまの形を見ると
先日書きましたが、はかまとはかまの間隔を見ると
どのような管理をしているかということが分かります。

この間隔が、不統一、すなわち、広かったり狭かったりすれば
それだけ、温度とか水管理が一定していない。
あるときは高温にして、上がりすぎてあわてて下げるとか
潅水も、乾いたから、潅水するというような管理だと
まばらな間隔になります。

当然、そのような管理はアスパラも望んでいませんので
あまり美味しくないアスパラができるという具合ですね。

規模拡大して、収獲や管理を人任せにすると
そういうことになります。

もっとも、大部分の農家は、美味しいとか、まずいとかには無関心なので
はかまの間隔がどうのこうのなど、気にする方はいません。

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ついでに、裏話をもう一つ・・・
上の画像で、青い棒が映っています。
これ、収獲するアスパラの長さを測るための棒です。
この棒が27センチ、鹿児島市場の規格では、25センチですので
うちではこの棒以上の物を収穫し、ほとんどの場合24センチ前後でカットしています。

そのカットした部分が、これも好評だった、「切り落とし」というわけです。

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収穫するときにはこのように地際で切ります。

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ご存知のように、下の部分は硬いんですね。
特に今朝のように冷え込んだ日は、下の部分が赤くなり、硬くなります。

この部分は切り落としたいので、特に今日のように冷え込んだ日には
29センチくらいで収獲することにしています。
そうすると、下の部分もまず、硬くて筋があるなんてことはほとんどなくなります。

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だからこのように27センチぎりぎりのものを収穫するということはありません。

しかしこれでも、2センチは切り落としてしまう。
つまり、無駄になってしまいます。
だから普通は、これも収獲します。

うちでは、これは数時間後の夕方に収獲することにします。
たかが数時間のロスだけの話です。
それよりも、「下のほうは硬くて、皮を向かなければ食べられなかった」
ということになりますと、二度と買ってもらえなくなりますので
その損失のほうが大きいと判断するからです。

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ここから裏話・・・

上のように、27センチで少し切ってというならまだ話しは分かります。
でも、その2センチ分も惜しいと、考えますので
27センチぎりぎりどころか、25センチに満たない場合でも、このようにはさみを地中にさして
切って収獲してしまう。
そういうことも、かなり一般的です。

そういう風に収穫されたものは、赤いどころか、根本のほうが白くなります。
けっこう輸入物に多いですが、時折、国内産のものでも見かけることがあります。

まあ、そうして出荷しても、クレ-ムは来ないですし
来たとしても、だれのアスパラかわかりませんので、責任の所在は不明です。
分からなければ、何をしてもいいや、という、今の日本の風潮ですね。

少し待ってやれば、アスパラも報われるというものなので、アスパラがかわいそうだなあと
思います。

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数日間冷え込んだせいで、再び重くなってきたと書きました。
これ本日の、切り口です。

これからも、今日は少し細めのほうが味が濃いということがお分かりになると思います。
(緑色の部分が多いでしょう)

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寒くて、日中雨が降ることが多いので、露地畑に定植した野菜も無事に
育っています。

リ-フレタスと、春菊、そしてトウモロコシです。

例年の春だと、定植した翌日に晴れたりして、植えたところの穴から、50度以上の熱風が
吹き出したりします。
マルチの上は、手を置けないほどになりますから、すごい熱風が吹き出てくるんですね。

それで苗が消えてしまう。
昨年は、芽がでたばかりのごぼうの芽が、大部分消えてしまいました。

今年は大丈夫そうです。

虫も心配ですが、幸いレタスと春菊はほとんど虫はつきませんので
うまく行けば、4月下旬には食べられるようになっているかもしれません。

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by chikomomorara | 2013-03-28 00:52 | アスパラ栽培 | Trackback