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by chikomomorara

青果市場が求めるもの

ダイコンをもらいました。

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1本は少しとう立ち気味ですが、どうしてどうして、太さも長さも立派なダイコンです。

今、市場では、3月中旬以降、ダイコンが急にでき初めて、またそのままにしていたら
とう立ちするので、いっせいにあふれたらしい。
確かに、アスパラを市場に持ていっても、ダイコンの箱を積んだパレットがあふれています。

安く買い叩かれるというのも、問題ですが・・・

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少ししみのような、汚れのようなものがあります。
またちょっとした擦り傷などもありまして、これはB品になるそうです。
いわゆる規格外ですね。

親指で隠れるくらいの傷がひとつならA品なのですが
2つ以上あると、B品になるらしい。

まったくひどい話というか、どこが問題なのか、ばかばかしい話です。

それでいて、味がどうのこうのという点はまったく問題になりません。

ほとんど出荷した分はB品になってしまったようで、どうやら赤字らしいです。

持ってかえって、おろしそばで食べました。
秋から冬に作っているダイコンとは異なり、しびれるようなうまみはありませんが
それなりに、みずみずしくて美味しいダイコンでした。

この傷の問題をとってみてもわかるとおり、根物野菜は、まず土壌消毒を念入りに行って
粒剤の殺虫剤を収穫頃まで効くように、散布するのが常識です。

虫でもいようものなら、傷だらけですし、虫がかじったあともある
うちの野菜セットのダイコンを見ていただければよくわかると思います。

地上についた虫は、てでつぶすことも可能ですが(それでも、営業用の面積では不可能ですが)
土の中の虫はなんとも出来ません。

だから、無農薬の根物野菜というのは見たことがありません。
(聞いたことはありますが  笑)

まったくばかばかしいなあと思うと同時に、うちは本当に恵まれているなあと
改めて思いました。

先日も、市場の青果会社のアスパラ担当者が来ましたので
春成さんに紹介しました。
うちの露地のマルチを張ってくれている、温泉仲間なんですが
焼酎用のカライモも、もうそろそろ、余剰になって他の作物を考えなければならない
ついては、市場が欲しがっている作物などの話を聞きたいという事だったんですね。

大面積で営農していると、ていねいな栽培が出来ません。
ほとんど、機械で出来る作物(特に収穫が)に限られてきます。
その中で、できるだけ、高値で取引され、面積がこなせるものというと
限られてくるようです。

またそういう作物があっても、誰もが作りますので、数年すれば安値競争になります。

で、市場のせりではなく、市場の相対取引(市場を通した契約栽培ですね)となり
その後、市場を通さない契約へと進むのが典型です。

そうして、生殺与奪を握られてしまいます。

流通における規格というものもそうですが、そもそも、市場が求めているものを
作らなければならないというのも、悲しいことだと思ってしまいます。

私自身は、市場がどうあろうと、最終的に買うのは消費者です。
その消費者が求めているのは、なんなんだろうと考えてしまいます。

で、参考になるのは自分自身しかありませんから、自分ならと考えると
「美味しい野菜」しか買わない とこうなってしまうんですね。

だから、ダイコンは冬にしか食べませんし、葉物も同じ、規格なんてどうでもいい。
例えばダイコンなら、二股でもいっこうに構わない。

その代わり、ただ単に新鮮とかみずみずしいとかいうのはダメで
旨みや濃くといった野菜が食べたい。
そうでなければ、勝手までは食べません。

もちろん、見てくれを気にする方も世の中にはいっぱいいらっしゃるので
そういう方に相手にされなくても、それはそれで仕方が無い。

そうなると、市場には出せないので直売しかない。
というわけで、こういうスタイルになってしまうわけです。

もっとも、アスパラについては本業ですので、穂先スペシャルは除いて
全て、市場の規格を満たしています。
それどころか、市場の規格よりももっと厳しく選別していますので
市場に出しても、比較的高値がつきます。

私自身はこういうスタイルが性格にあっているので、之でいいかなと思っていますが
その代わり、人を使って大面積をこなすという事は不可能です。

ひいては、大もうけは出来ないという事ですね。

で、前にも書いた、「生業」という事に繋がってくるわけですね。

うちのような零細な農家が、数多く存在していたほうが
国全体の安全保障という観点から見ても、望ましいのではないかなと思います。

農地を集約して、大規模に営農しても、一見効率的には見えますが
かえって、非効率になったりします。
工業製品でもそうですね。
ベルトコンベア-が存在する製造業はいまや少数派になっています。
特に精密とか電機の工場では、独り屋台といわれるような、製造システムのほうが
効率的ですらあります。

その上農業は、天候の影響を大きく受けます。
大規模に栽培すると、一回の失敗で、破綻に直結するような損失を出すこともある。
そこへ、ファンドや企業の資本が入ると、一発で経営権を握られてしまいます。
(そういう例が増えているようですね)

それが、外資だったら・・・と考えると、恐ろしいものがあります。

日本人が日本国内で生産しているから、大丈夫とはいえなくなってきているようです

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by chikomomorara | 2013-04-18 23:53 | 農家のここだけの話 | Trackback