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by chikomomorara

分岐点

いや~、毎日、熱いです!!

アスパラハウスの中は、日中、連日50度近くになっています。
それが毎日8時間以上続くわけですから、アスパラが大変です。

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本日現在のアスパラの様子です。

さすがに、葉やけがところどころ出始めました。

どうやら、ここ1~2日が分岐点になりそうです。

ここまで温度が上がると、まず、光合成が出来ません。
光合成の最適気温が20度ですので、光合成が出来ないうえに
葉っぱが焼けて、茶色く変色してしまっては、弱る一方です。

ということで、収穫物の9割以上が規格外になってしまっています。
もちろんここで言う規格外は、私の基準ですので
市場出荷基準で言うと、もう少し歩留まりはいいのですが
それでも、4割程度が規格外といったところです。

したがって、しばらくは、夏アスパラの発送が出来なくなると思われます。

もちろん、根元が硬いとか、少し扁平だとかなので、特盛りや穂先スペシャルは
発送可能です。

明日、少し曇ったり、あさってから曇りや雨の予報も出ていますので
それで、元気を取り戻せるかもしれません。

逆に、予報に反して、晴れが続くと、かなりまずいことになりそうです。

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とりあえず、カルシウムを効かせたり、リン酸を効かせたり、アミノ酸を飲ませたりしています。

最もよいシナリオは、1週間ほどで元気回復ですが
そうならなかった場合は、弱って病害虫の恐れがあります。

それで手を打てても、今度は回復するのに1ヶ月はかかりますので
7~8月は収獲不能になるかもしれません。

病害虫にやられて、回復にてこずった場合には、今シ-ズンはあきらめて
来年の春のために、10月に健全な状態にすることだけを目指しますので
今年の収獲は9月中旬以降半月ほどになってしまいます。

最悪のケ-スは、10月に半分以上枯れたままシ-ズンを終えるという
シナリオです。
そうなると、来年の春の収獲はほとんど見込めず、来年の夏もかなり苦しくなります。

ちなみに、昨年のケ-スでは

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7/16 かなり葉やけが目立ってきました。

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そのままにしておいても、焼けたところは再生しませんので
新しく出てきた葉っぱの邪魔になるだけです。
通風の改善を狙って、軽く刈り込みました。

刈り込むことで、弱ってしまうという副作用もありますので
刈り込んだほうがいいのか、そのままにしておいたほうがいいのかは
難しい判断です。

これは毎日、接しているものしか分かりませんので、だれに相談しても分かりません。
アスパラに教えてもらうしかありません。(と思っています。)

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7/21 新しい葉っぱが覆い始めています。
成功したかに見えましたが・・・

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7/30 今度はヨトウムシが出始め

この時点で、殺虫剤の集中散布をすればよかったのですが
薬剤散布により葉っぱもいためることにもなり、もう少し元気になるのを
待っていたら・・・(これが、昨年の判断ミスです)

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8/7 いやな色になり始め、場所によっては、病気が蔓延し始めました。
病気と虫の相乗効果です。

梅雨明けからここまで、ほとんど収穫物はありません。
地上部の再生に養分が必要なためです。

ですので、昨年は3回セットの方も、6月中旬からここまで、全く発送できていません。

ここで、このシ-ズンの収獲はあきらめて、来年に向けての再生に100%割くのか
あるいは、そのまま何とかだましだまし、収獲出来るように、手を打っていくのか
判断しなければなりません。

まだお送りできていない注文が残っているので、常識的に考えれば後者なんですが
その場合は、収獲できるようにもならず、10月に枯れた状態になっているという可能性が高まります。

それだけの栽培技術も持っていませんので、昨年は、前者の選択肢を選びました。

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10/19 何とか回復に成功し、緑のまま10月を迎えることが出来たということになりました。

その過程で、9月中旬からきれいなアスパラが収獲でき、いただいていたご注文も
全てお送りすることができたというのが昨年でした。

ですので、昨年は夏場のアスパラの収獲はほとんどなく、したがって、収入もほとんどなかった。

その代わり、今年の春に結びつき、過去最高の春の出来になった
という結果になりました。

このように、天候と生き物相手の仕事ですので、毎日、天候と相談のうえ
行う仕事を決めていかねばなりません。

そして、その日の判断ミスが、致命的な結果になることも珍しくありません。

こういうところは、株式投資なんかと同じですが
違うところは、うまく行った場合でも、リタ-ンは低いというところでしょう(笑)

農業は、「ハイリスク、ロ-リタ-ン」
あるいは 「ハイリスク ノ-リタ-ン」なんですね。

その代わり、だれに指図されることもなく、そういう点での ストレスは全くありません。

楽しい仕事です。

とにかく、明日明後日辺りの天候が、7~8月を左右するといっても過言ではないようです。
判断ミスを犯さないように、要注意です。

ちなみに、露地野菜、高温障害で、実がつきません。
全国的のようなので、これから夏野菜が、またまた高騰しそうです。

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by chikomomorara | 2013-07-12 01:24 | アスパラ栽培 | Trackback