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エコファ-マ-が農園から、安心と感動を発信します。


by chikomomorara

やっぱり

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茎葉を持ち出しても、まだまだ葉っぱや細かい枝が落ちていますので
それを持ち出します。
まずは、かき集めて山にして、持ち出します。
この作業で、丸一日・・・

堆肥や籾殻も混じるので、結構重いです。
一山で10キロくらいでしょうか。

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やっぱりでてきました。
ここ2週間、潅水もしていませんし、ハウスも全開ですので
外気温と同じです。

低温遭遇積算が充足されてきたようです。
ぐっすり熟睡して、目が覚めてきたということです。

やっぱり寒かったのかも知れません。

目覚めてきたということは、作業を急がないといけません。

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これが上記の山を持ち出したところ。
結構丁寧にしているつもりですが、まだまだ残っています。

ここまでくると、結構、地獄のようなものです(笑)

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で、一回目のバ-ナ―焼きです。

まずは表面を完全にきれいにします。

これにより、病原菌のついている可能性のある茎葉は焼けてなくなり
地面には、全く菌がなくなります。
その上、雑草の種(今はほとんどありませんが)も、スリップスやハダニなどの虫の卵も
あれば、すべて焼けてなくなります。

こういう虫の卵というのは、まず殺虫剤がほとんど効きません。
効く薬も、少しはあるのですが、高かったり、アスパラの登録がなかったり
(したがって使えません)で役に立ちません。
というよりも、焼いてしまったほうが、確実なんですね。
なんといっても、数千度の炎を浴びせるわけですから、即座に死んでしまいます。

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いつものように、使うのはこのバ-ナ―
もう10年使っていますが、品物が確かです。

パイプはアルミの無垢棒からの削りだし、タンクに差し込む
シリンダ―も同様、ステンレスの削りだし
コストがかかりすぎたのか、このメ-カ-はつぶれてしまったようです。

現在は、他のメ-カ-が引き継いでいるのか
部品はまだあるようです。

ただ、あまりにも頑丈すぎて、燃焼部の筒が重く
5キロ以上もあります。
それが先についていて、動かしますので、肩から先がしびれてしまいます。

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ここが焼き終わった棟。
この一棟で、8時間かかっています。
50メ-トル進むのに約2時間、1メ-トル2分以上、ゆっくり焼いていきます。
その間、というか、作業中ずっと重い筒を持ち続けて、ゆっくりと動かします。
数千度の炎が目と鼻の先にあり、気は抜けませんし、跳ね返りの熱と、灰、すすを浴び続けますので
骨の折れる作業です。

これで終わりではなく、一度焼いた後、畝を少し掻き落として、さらにもう一度焼きます。
(このあたりの作業は、昨年のものをご覧ください)
正直、やりたいかやりたくないかと問われれば、省いてしまいたい作業です。

ですので、「焼いても病気は出る」という言い訳のもと、やらない生産者のほうが圧倒的に多い。
また焼いたとしても、さ~っとすましてしまう場合のほうが多い。

どんな仕事でもそうですが、特に農作業は、手を抜こうと思えばいくらでも抜くことができます。

しかし、この作業で、一番やっかいな病気である茎枯病のリスクをかなり下げることができます。
この病気を避けるために、ハウスで雨よけ栽培をしているわけですが
それでも、梅雨時の気候によっては発病します。

いったん蔓延すると、アスパラ栽培を断念せざるを得なくなる病気とも言われています。
もちろん、他の病気も含め、毎年必ず発病しますが、それが、やらなくてもいい理由にはならないと
思っています。
バ-ナ―焼きをしたから、「これくらいで収まった」と考えるか
「やっても意味がない」と考えるか、後者のほうが、やらなくてもいい言い訳になりますので
そちらに傾きがちですね。

こういうところが、分かれ目になるのではないかと思います。

そうはいっても、大変な作業ですから、たとえば、人を雇って作業をしてもらうような
大規模経営では、まず無理でしょう。

とにもかくにも、明日以降も、時間を増やして、急ぎたいと思っています。
(体もがたがたで、今は右ひざが痛くて痛くて曲がらないのですが・・・歳です  笑)

2/15前後に蒸しこみ、すぐにでも出てきそうな気配です。

by chikomomorara | 2015-01-27 23:53 | アスパラ栽培