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エコファ-マ-が農園から、安心と感動を発信します。


by chikomomorara

アメリカは日本を守ってくれるか?

















意外と早く始まりそうですね。

それはそうと、今後、日中が武力衝突するような事態になった場合(十分ありえます)
そもそも、アメリカは日本を守るのか?という議論がよくされます。

よくあるのが、中国が核攻撃をちらつかせた場合、アメリカはアメリカ本土に対する核攻撃のリスクを犯してまで
日本を守らないというものです。

もちろん本当のところはわかりませんが、これは、中国共産党の言いたいところでしょう。
分断作戦ですね。
敵同士を疑心暗鬼にさせて、戦力を三分の一とか四分の一とかにそいでしまうというものです。
中国共産党のお家芸ですね。

ですから、上記のような結論を述べる人は、中国共産党の代弁者ですね。
保守の仮面をかぶっていても、偽装でしょう。
もちろん、日本のマスコミはほぼこのような結論を推すのではないでしょうか?

私自身は、現状のままであれば、間違いなく米国は守ると思います。
もっとも、素人考えなので、あたるも八卦ですが・・・

その根拠は、仮に日本が中国や、ロシアの一部、あるいは属国になるようなことがあった場合
アメリカは世界の覇権国でなくなるということです。

ご存知のとおり、現在世界の均衡、平和は、核の相互確証破壊という事実で保たれています。
平たく言うと、「やったら、必ずやり返すで!」ということです。
でそれを最終的に担保しているのが、潜水艦なんですね。

地上にある核ミサイル基地というのは、宇宙から常時監視されています。
ですから、少しでも発射の兆候があると、先制攻撃で撃破されてしまいます。
有効化するためには、何百というミサイルを準備しておくしかありません。
ちなみに、中国の核ミサイルは、約200発が、日本に照準を合わせているとされています。
日本は、核ミサイルを持っていませんので、日本から見ると紛れもなく敵国ですね。

ところが、核兵器というのも持っているだけで、莫大なコストがかかります。
そこで、数は少なくとも、上記の監視から逃れる手立てはないものか?
ということで、開発されたのが、SLBM、潜水艦から発射するミサイルです。

潜水艦に装備して、海に沈めておくだけで、敵国は対抗できません。
仮に地上が、壊滅したとしても、最後の数十発が、飛来して報復されるということになります。

もちろん、そのようなことになれば、報復しても意味がないとか考えるかもしれませんが
いわば、核兵器というのは、使えない武器とも言われます。
では何のために、保有するかというと、これは相手国から政治的な譲歩を引き出す目的からです。

たとえば、日本は中国に対して、核の対抗手段を持っていないわけですから
最終的に、核の威嚇をされると、相手の要求を呑まざるを得ません。

これが外交と軍事は車の両輪といわれるゆえんです。
外交は決して、友好とか社交ではなく、武器を使わない戦争であり
戦争とは、武力を使った外交なわけです。

ですから、相手が対抗手段を持たない核兵器というのは、これは効きます。

世界地図を俯瞰してみると、日本列島が見事に、ロシア、中国を封じ込めているということがわかります。
北海道から台湾、そしてフィリピン、オ-ストラリアにいたる、いわゆる、第一列島線によって
まったく、太平洋に出られない形になっています。
ですから、戦前、日本が樺太、台湾をおさえたというのも、地政学上の原則に沿ったものなんですね。

たとえ、SLBMを装備した潜水艦を持っていようとも、第一列島線内部に封じ込めておけば
いつでも、つぶすことができます。
それに加えて、日本の対潜能力というのは世界一です。
第一列島線を突破して、外洋に出ようとすると、そこでチェックされて、すべて追跡対象となりますので
アメリカからすれば安泰なわけです。

太平洋があるとはいえ、日本がなくなると、隣国が中国・ロシアになるわけです。
まだ欧州の場合は、ロシアとの間にはNATO諸国がありますから安心できますが
太平洋の場合は、日本列島の存在だけなわけです。

ある日いきなり、ロサンゼルス沖に、中国の潜水艦が浮上するなんて、考えただけでもぞっとする事態でしょう。
いわば、365日毎日が、キュ-バ危機のようなもので、自由に太平洋を中国の潜水艦が遊弋する
という事態になれば、アメリカそのものが中国に屈することになります。

逆に中国からすれば、アメリカと同等以上の優位性を手に入れることになりますので
世界征服はほぼ完成したのと同じようなものです。

加えて、日本列島には、資金もあれば、世界有数の技術力もある。
それを生み出すことのできる、勤勉で優秀な国民もそこにいます。
日本の製造業がなければ、アメリカの最先端の兵器も完成しません。
ですから、日本列島というのは、アメリカの生命線でもあるわけです。

これが、中国にとられるような事態になれば、オセロゲ-ムよろしく
大きな脅威となってしまうわけですね。

ですから、どのようなことがあろうとも、アメリカは日本を手放すことはしないでしょう。
ここで気をつけなければならことは、日本人が好きだからとか、日本とは友好国だから
とかいう理由ではなく、あくまでも、日本列島の地理的条件がそうさせるのだと
言うことですね。

もちろん、日米は先の大戦で、死闘を繰り広げました。
特に日本は、正々堂々と死力を振り絞って戦ったわけです。
「勇者は勇者を知る」といわれますが、その戦いぶりが武人として
尊敬に値するということは、米軍人に脈々と伝えられていることも
事実です。
ですから、米軍人、特に海兵隊の中には、親日家が数多くいます。
いったん日本にことあれば・・・というバイアスも働くことは間違いありません。
しかし、国家としての行動に、このような個人的感情に直接左右されることはありません。
あくまでも、国益に資するかどうかという観点からのみが、行動基準です。

また日米安全保障条約上でも、アメリカが日本を守るということではなく
日本防衛はあくまでも日本が主体的に行動するとなっています。
ごく当然のことで、日本は日本人が守る、それをアメリカはサポ-トするということです。
少なくとも、前の大戦で、日本人が見せた、公に自身の命までをささげて戦うという精神を保持する限り
米国は、否、世界の主要国は日本を見捨てることはないでしょう。

公に殉ずるということは、どの国においても最も尊いこととされているからです。
世界で最もそのことに気づいていないのが、現代の私たちかもしれません。

東日本大震災で世界から賞賛された、日本人の行動というのも、根っこにまだその日本人らしさが
残っていると理解されたからです。

もうすぐ有事は始まるでしょうが、どんなに最新の武器があろうとも
その国の軍隊の強さを規定するのは、国民の決意です。
それが戦後初めて、試されようとしています。

by chikomomorara | 2017-04-24 01:37 | 半島情勢