糖度12度!
2017年 06月 18日
いやはや、加筆しようと思っていたら、どんどん日が経ってしまいました。
「糖度12度」といっても、何のことかすっかりわかりませんでした。
スミマセン!!
数日前までは、梅雨らしくない、乾燥して晴れた日が続き(1か月ほど続いたでしょうか?)
それでいて、夜は相変わらず、冷え込んで、アスパラの生育にはこの上ない気候条件が続いていました。
そのため、収穫していても、手がべたべたして、まあ、糖度が何度であろうと別にいいのですが
初めてのことでもあるんで、測ってみたら、この時期にはありえない、12度!でした。
あり得ないというのも、通常この時期なら、昼間は曇天雨天で、光合成量が少なく
夜は蒸し蒸しして、呼吸量が多く、養分転流がうまくいきません。
それで、芽が出なければいいのですが、萌芽量は蒸し暑いほうがどんどん出てくるということになります。
インプットは少なく、アウトプットは多い、というわけで、当然、糖度も上がりません。
それどころか、毎日続くと、品質は悪くなり、規格外ばかり出てくるということになりがちです。
条件が悪ければ、糖度も5度を下回るのではないでしょうか?
ですので、この時期は、例年、発送をストップするということになります。
今年はその後、蒸し暑いということはやはりありませんが
大雨が降ったりしています。
予報では今後1週間は悪そうなので(外れることも多いですが)
アスパラの発送も、しばらくストップかなあと予想しています。
で出荷先は、直売所と、結束して市場がメインになり、こういう時刻まで起きている数日です。
雨が降り出す前の露地畑です。
その後、作物も育ち、雑草もそれ以上に育っています。
このトマト、絶品です。
取り立てて、甘いというわけではないのですが、酸味と甘み、そしてコクのバランスが理想的です。
それでいて、トマト臭さがなく、今まで食べたトマトの中でも、3番以内に入ります。
とはいっても、このトマト、私が育てているものではありません。
そもそも、実のなるものは私にとっては難しすぎます。
葉っぱや枝を整枝したりという作業が苦手で、おおざっぱな人間ですので、そういうことをしようという気もわきません。
ですから、トマトは、チャレンジしても、続きません(笑)
このトマト、あまりにもおいしいので、定期購入のお客様にも現在お入れしています。
トマトも、いくらでも入手可能ですが、自分がおいしいと思っているものしかお送りしたくないので
こういうことは珍しいです。
あるお客様からは、「トマトが入っていましたが、意外でした。」とのコメントが・・・
長らく、お付き合いしていただいているお客様ばかりなので、やっぱり、鋭い!
実はこのトマト、私の前のハウスで作られているものなんです。
一昨年までは、アスパラだったんですが、今はいろんなものにチャレンジされています。
とはいうものの、ハウスの面積は私よりも多く、でも、独身で、人も雇っていません。
そうなると、当たり前ですが、手が回らず・・・
で、前のハウスは廃墟のような状況です。
たまたま、これまた、はす向かいのハウスでは、営業用のトマト栽培されている方がいらっしゃるのですが
今年の冷え込みで、昨年の8月から育てていたトマトが、11月?(確かそのころ)に全滅
その後2月に再定植、その苗が大量に余ったので、要りませんか?と・・・
うちのハウスでは植えるところがないので、渡辺氏に「植えてみたら・・・」という次第です。
これがハウス内の状況、両側の緑は、はびこってしまったツユクサです。
ほめられたものではないのですが、まあ仕方がありません。
そのハウスの谷の部分に、一列に植えてみたのが、このトマトです。
このハウスのビニ-ルは、一昨年の台風被害で破れたまま・・・
これも。ほめられたことではないのですが、張り替えるとなると
100万円以上の出費なので、おいそれとは行きません。
まあ仕方ありません。
破れたまま、ということは、害虫も入り放題、農家としてはあり得ない栽培です。
もっとも、栽培といえるほどのものでもないかもしれません。
植えたまま、水もやらない、肥料もやらない、もちろん農薬も全くかけていません。
ところが、かろうじて、雨除けにはなっており
両側から光はさんさんと降り注ぎ
風通しも申し分ありません。
ふつうこれだけの施設でトマトを作るとなると
この2棟で、8本の畝にします。
それが、1本のみという、贅沢極まりない栽培です。
ところがご覧のように、樹が暴れもせず、病害虫にやられることもなく
極めて健康に育っています。
もちろん今年の気候に助けられてもいますが
きちんと光合成できれば、これだけの絶品ができるということ
改めて、再確認させてもらいました。
そのうえで、何トン収穫しようという欲をかかなければ
これだけ、うまくできるということですね。
対して、これはうちのトマト、同じく苗をもらいましたので、露地畑に一角に植えています。
植えた後、霜でやられたのですが、力強く復活、その後の渇水にも耐えて、ここまで育ちました。
本来、雨除けはできなくても、支柱くらいは立てるものですが、そこまでして・・・ということで
地這トマトで、作ることに・・・
全くの放任栽培(といえば聞こえはいいですが、単なる手抜きです)。
まあ、できなくてもいいし、できればなおいい。
トマトには失礼なんですが、まあ、アスパラが本業なので、許してもらうとして、という状況です。
ただ単に、トマトに対する愛情にかけているということなんでしょう(汗)
by chikomomorara
| 2017-06-18 19:25