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エコファ-マ-が農園から、安心と感動を発信します。


by chikomomorara

美味しいアスパラの見分け方

本日、急きょ再販しました「秋冬野菜福袋」
おかげさまで、5分で完売しました。
ありがとうございました。

昨日から、冬型になり、時雨れる数日になりそうです。
現在、野菜の現状は、ようやく栄養成長(茎葉が成長する)から
生殖成長(根に養分をおろし、花が咲き、種子を残そうとする)へ、変わっています。

ですので、カブや大根は肥大する時期なのですが、少し経つと
とう立ちし始めます。

これは、天候しだいなのですが、多分、1/10過ぎからとう立ちするものがでてきそうです。

また、高菜は、感応度が低いので、まだ茎葉が成長し続けます。
ですので、1月中旬には、高菜に菜花を入れたセットが作れるかと思っています。
こちらのほうもお楽しみにしていてください001.gif

さて、本日は、アスパラ講座の続きです。
休みの方も多いと思いますので、暇つぶしにでも読んでください.


本日は、「美味しいアスパラの見分け方!」です。
まずは、ス-パ-などで売っているものも含めて、一般的な話を・・・

美味しいアスパラの見分け方_f0186462_159920.jpg


なんといっても、穂先に注目です!

穂先がきちんとしまっているもの、これが第一段階です。
開いているものは、収穫遅れか、根っこの糖度が低下し、疲れ始めている証拠です。
ですから、味は落ちます。
また、あまり開いていないのに、中に丸い玉のようなものが見えるのも(画像があればよかったのですが)
これも弱り始めている証拠です。

早く、葉っぱを出して、光合成しようとするのですね。
だから、早く開いてしまいます。

また、時折、穂先が、毛筆のようにささくれ立っているものも、売られていたりします。
あれは、信じられないほど古いものか、あるいは、「スリップス」というダニのような虫が
ついている印です。どちらにせよ、口に入れるようなものではありませんね。

ちなみに、穂先が紫色になっているのは、あまり心配要りません。
夜の温度が低いと、紫色になりますので。

次に、茎にある、三角のものを見てください。
これ、葉っぱなんですね。

われわれは、はかまといいますが、これが浮き上がっていなくて
正三角形のものが、元気のある証拠です。

収穫が進んで、糖度が下がってくると、次第に二等辺三角形になり
次に、えぐれたようになってきます。
こうなると、あまり甘さを感じなくなります。

上の画像を見てください。

ほとんどのものが、正三角形どころか、逆に膨れたようになっているのが分かりますね。
こういうのは、文句なしに甘いです。
収穫初期にしか、あまり見ることが出来ません。

また、アスパラは穂先の少し下の部分が成長して伸びるんですね。
ですから、はかまの間隔が、均等になっているものが、いいですね。
急激な温度変化がなかったということですから、管理が行き届いている証左です。

人間も同じですね。
急に暑くなったり、寒くなったりすると調子を崩します。
春のアスパラは、根っこの養分ででてくるものですので
萌芽したあとは、できるだけ、温度湿度を一定に保つことが重要です。

ストレスを与えずに、同じペ-スで、養分を使い一定の速さで伸びたものが
シャキッとしていて、柔らかく、みずみずしいんですね058.gif
良く「昼夜の温度差があるから、美味しい作物が出来る」とかいてあること
がありますが、あれは、春のアスパラについては、間違いです!

地上部に、葉っぱがあるものに当てはまることなんですね。

昼に、光合成した養分が、夜冷えることにより、いったん下まで下りて
実に、その養分が転流するんですね。

これは、トウモロコシでも、トマトでも、米でも同じです。
アスパラの場合には、夏のアスパラが該当します。

ですから、昼間暑すぎて、夜の気温が下がらない、うちのアスパラは
8月はあまり甘くありません。(ス-パ-で売っているものより、美味しいですが)

その他、形状で気をつけることは、縦に筋が入ったりしていないか?
などですが、特に新鮮なものは、茎が白っぽいブル-ムのようなもので覆われています。

触っただけで、取れてしまいますので、市販のものではあまり見られませんが
それでも、水をはじくようなものを選べば、いいと思います。
上のアスパラ、撮影のために、けっこう手で触っていますが
まだ、はじいていますよね。

ちなみに、ス-パ-など、一般に流通しているものは、収穫して4~5日は経過しています。
アスパラは、呼吸消耗の激しい作物ですから、それ以上経過すると
まともな、アスパラの味は、期待できません。

アスパラの形をした「アスパラのような野菜」です。
絹さややトウモロコシもそうですが、ああいった野菜は
ス-パ-では、まともなものが手に入らないと考えたほうがよさそうです。

こういうと、「一般消費者はどうすればいいの?」と突っ込まれそうですね。
でも、本当のことですから、仕方ありません。

出来れば、プランターででも、ちょっとした葉物やネギなんかでも育ててみる。
これが、最良です。
新鮮なだけで、こんなに味が違うの?と驚かれると思います。

ちなみに、我が家では、野菜はまず買いません。
でも、育てていないものや、時期的にまだできないものはどうするか?
答えは「我慢する」です。
出来るだけ、直売のものや、直売所に買いに行くだけでも
かなりまともな野菜が入手できるようになるはずです。

例えば、イカや牡蠣も美味しくなってきたので、お好み焼きが作りたいんですね。
(大阪出身ですから・・・)
でも、まだキャベツが出来ていないので、我慢しています。

キャベツや、ブロッコリ-は、特に虫を呼び込む野菜です。
ですから、売っているものは、かなり農薬がかかっていると考えたほうがいいと思います。
(自分で作ると、分かります。人並みの時期に収穫しようとすると、穴だらけでまともに育ちません)
虫の心配がなくなってから、定植していますので、まだ小さいままなんですね。

次回は、もう少し、次元の高いアスパラの美味しさを探求します。

by chikomomorara | 2008-12-31 02:19 | アスパラ栽培