美味しいアスパラの見分け方
2008年 12月 31日
本日、急きょ再販しました「秋冬野菜福袋」
おかげさまで、5分で完売しました。
ありがとうございました。
昨日から、冬型になり、時雨れる数日になりそうです。
現在、野菜の現状は、ようやく栄養成長(茎葉が成長する)から
生殖成長(根に養分をおろし、花が咲き、種子を残そうとする)へ、変わっています。
ですので、カブや大根は肥大する時期なのですが、少し経つと
とう立ちし始めます。
これは、天候しだいなのですが、多分、1/10過ぎからとう立ちするものがでてきそうです。
また、高菜は、感応度が低いので、まだ茎葉が成長し続けます。
ですので、1月中旬には、高菜に菜花を入れたセットが作れるかと思っています。
こちらのほうもお楽しみにしていてください
さて、本日は、アスパラ講座の続きです。
休みの方も多いと思いますので、暇つぶしにでも読んでください.
本日は、「美味しいアスパラの見分け方!」です。
まずは、ス-パ-などで売っているものも含めて、一般的な話を・・・
なんといっても、穂先に注目です!
穂先がきちんとしまっているもの、これが第一段階です。
開いているものは、収穫遅れか、根っこの糖度が低下し、疲れ始めている証拠です。
ですから、味は落ちます。
また、あまり開いていないのに、中に丸い玉のようなものが見えるのも(画像があればよかったのですが)
これも弱り始めている証拠です。
早く、葉っぱを出して、光合成しようとするのですね。
だから、早く開いてしまいます。
また、時折、穂先が、毛筆のようにささくれ立っているものも、売られていたりします。
あれは、信じられないほど古いものか、あるいは、「スリップス」というダニのような虫が
ついている印です。どちらにせよ、口に入れるようなものではありませんね。
ちなみに、穂先が紫色になっているのは、あまり心配要りません。
夜の温度が低いと、紫色になりますので。
次に、茎にある、三角のものを見てください。
これ、葉っぱなんですね。
われわれは、はかまといいますが、これが浮き上がっていなくて
正三角形のものが、元気のある証拠です。
収穫が進んで、糖度が下がってくると、次第に二等辺三角形になり
次に、えぐれたようになってきます。
こうなると、あまり甘さを感じなくなります。
上の画像を見てください。
ほとんどのものが、正三角形どころか、逆に膨れたようになっているのが分かりますね。
こういうのは、文句なしに甘いです。
収穫初期にしか、あまり見ることが出来ません。
また、アスパラは穂先の少し下の部分が成長して伸びるんですね。
ですから、はかまの間隔が、均等になっているものが、いいですね。
急激な温度変化がなかったということですから、管理が行き届いている証左です。
人間も同じですね。
急に暑くなったり、寒くなったりすると調子を崩します。
春のアスパラは、根っこの養分ででてくるものですので
萌芽したあとは、できるだけ、温度湿度を一定に保つことが重要です。
ストレスを与えずに、同じペ-スで、養分を使い一定の速さで伸びたものが
シャキッとしていて、柔らかく、みずみずしいんですね
良く「昼夜の温度差があるから、美味しい作物が出来る」とかいてあること
がありますが、あれは、春のアスパラについては、間違いです!
地上部に、葉っぱがあるものに当てはまることなんですね。
昼に、光合成した養分が、夜冷えることにより、いったん下まで下りて
実に、その養分が転流するんですね。
これは、トウモロコシでも、トマトでも、米でも同じです。
アスパラの場合には、夏のアスパラが該当します。
ですから、昼間暑すぎて、夜の気温が下がらない、うちのアスパラは
8月はあまり甘くありません。(ス-パ-で売っているものより、美味しいですが)
その他、形状で気をつけることは、縦に筋が入ったりしていないか?
などですが、特に新鮮なものは、茎が白っぽいブル-ムのようなもので覆われています。
触っただけで、取れてしまいますので、市販のものではあまり見られませんが
それでも、水をはじくようなものを選べば、いいと思います。
上のアスパラ、撮影のために、けっこう手で触っていますが
まだ、はじいていますよね。
ちなみに、ス-パ-など、一般に流通しているものは、収穫して4~5日は経過しています。
アスパラは、呼吸消耗の激しい作物ですから、それ以上経過すると
まともな、アスパラの味は、期待できません。
アスパラの形をした「アスパラのような野菜」です。
絹さややトウモロコシもそうですが、ああいった野菜は
ス-パ-では、まともなものが手に入らないと考えたほうがよさそうです。
こういうと、「一般消費者はどうすればいいの?」と突っ込まれそうですね。
でも、本当のことですから、仕方ありません。
出来れば、プランターででも、ちょっとした葉物やネギなんかでも育ててみる。
これが、最良です。
新鮮なだけで、こんなに味が違うの?と驚かれると思います。
ちなみに、我が家では、野菜はまず買いません。
でも、育てていないものや、時期的にまだできないものはどうするか?
答えは「我慢する」です。
出来るだけ、直売のものや、直売所に買いに行くだけでも
かなりまともな野菜が入手できるようになるはずです。
例えば、イカや牡蠣も美味しくなってきたので、お好み焼きが作りたいんですね。
(大阪出身ですから・・・)
でも、まだキャベツが出来ていないので、我慢しています。
キャベツや、ブロッコリ-は、特に虫を呼び込む野菜です。
ですから、売っているものは、かなり農薬がかかっていると考えたほうがいいと思います。
(自分で作ると、分かります。人並みの時期に収穫しようとすると、穴だらけでまともに育ちません)
虫の心配がなくなってから、定植していますので、まだ小さいままなんですね。
次回は、もう少し、次元の高いアスパラの美味しさを探求します。
おかげさまで、5分で完売しました。
ありがとうございました。
昨日から、冬型になり、時雨れる数日になりそうです。
現在、野菜の現状は、ようやく栄養成長(茎葉が成長する)から
生殖成長(根に養分をおろし、花が咲き、種子を残そうとする)へ、変わっています。
ですので、カブや大根は肥大する時期なのですが、少し経つと
とう立ちし始めます。
これは、天候しだいなのですが、多分、1/10過ぎからとう立ちするものがでてきそうです。
また、高菜は、感応度が低いので、まだ茎葉が成長し続けます。
ですので、1月中旬には、高菜に菜花を入れたセットが作れるかと思っています。
こちらのほうもお楽しみにしていてください
さて、本日は、アスパラ講座の続きです。
休みの方も多いと思いますので、暇つぶしにでも読んでください.
本日は、「美味しいアスパラの見分け方!」です。
まずは、ス-パ-などで売っているものも含めて、一般的な話を・・・
なんといっても、穂先に注目です!
穂先がきちんとしまっているもの、これが第一段階です。
開いているものは、収穫遅れか、根っこの糖度が低下し、疲れ始めている証拠です。
ですから、味は落ちます。
また、あまり開いていないのに、中に丸い玉のようなものが見えるのも(画像があればよかったのですが)
これも弱り始めている証拠です。
早く、葉っぱを出して、光合成しようとするのですね。
だから、早く開いてしまいます。
また、時折、穂先が、毛筆のようにささくれ立っているものも、売られていたりします。
あれは、信じられないほど古いものか、あるいは、「スリップス」というダニのような虫が
ついている印です。どちらにせよ、口に入れるようなものではありませんね。
ちなみに、穂先が紫色になっているのは、あまり心配要りません。
夜の温度が低いと、紫色になりますので。
次に、茎にある、三角のものを見てください。
これ、葉っぱなんですね。
われわれは、はかまといいますが、これが浮き上がっていなくて
正三角形のものが、元気のある証拠です。
収穫が進んで、糖度が下がってくると、次第に二等辺三角形になり
次に、えぐれたようになってきます。
こうなると、あまり甘さを感じなくなります。
上の画像を見てください。
ほとんどのものが、正三角形どころか、逆に膨れたようになっているのが分かりますね。
こういうのは、文句なしに甘いです。
収穫初期にしか、あまり見ることが出来ません。
また、アスパラは穂先の少し下の部分が成長して伸びるんですね。
ですから、はかまの間隔が、均等になっているものが、いいですね。
急激な温度変化がなかったということですから、管理が行き届いている証左です。
人間も同じですね。
急に暑くなったり、寒くなったりすると調子を崩します。
春のアスパラは、根っこの養分ででてくるものですので
萌芽したあとは、できるだけ、温度湿度を一定に保つことが重要です。
ストレスを与えずに、同じペ-スで、養分を使い一定の速さで伸びたものが
シャキッとしていて、柔らかく、みずみずしいんですね
良く「昼夜の温度差があるから、美味しい作物が出来る」とかいてあること
がありますが、あれは、春のアスパラについては、間違いです!
地上部に、葉っぱがあるものに当てはまることなんですね。
昼に、光合成した養分が、夜冷えることにより、いったん下まで下りて
実に、その養分が転流するんですね。
これは、トウモロコシでも、トマトでも、米でも同じです。
アスパラの場合には、夏のアスパラが該当します。
ですから、昼間暑すぎて、夜の気温が下がらない、うちのアスパラは
8月はあまり甘くありません。(ス-パ-で売っているものより、美味しいですが)
その他、形状で気をつけることは、縦に筋が入ったりしていないか?
などですが、特に新鮮なものは、茎が白っぽいブル-ムのようなもので覆われています。
触っただけで、取れてしまいますので、市販のものではあまり見られませんが
それでも、水をはじくようなものを選べば、いいと思います。
上のアスパラ、撮影のために、けっこう手で触っていますが
まだ、はじいていますよね。
ちなみに、ス-パ-など、一般に流通しているものは、収穫して4~5日は経過しています。
アスパラは、呼吸消耗の激しい作物ですから、それ以上経過すると
まともな、アスパラの味は、期待できません。
アスパラの形をした「アスパラのような野菜」です。
絹さややトウモロコシもそうですが、ああいった野菜は
ス-パ-では、まともなものが手に入らないと考えたほうがよさそうです。
こういうと、「一般消費者はどうすればいいの?」と突っ込まれそうですね。
でも、本当のことですから、仕方ありません。
出来れば、プランターででも、ちょっとした葉物やネギなんかでも育ててみる。
これが、最良です。
新鮮なだけで、こんなに味が違うの?と驚かれると思います。
ちなみに、我が家では、野菜はまず買いません。
でも、育てていないものや、時期的にまだできないものはどうするか?
答えは「我慢する」です。
出来るだけ、直売のものや、直売所に買いに行くだけでも
かなりまともな野菜が入手できるようになるはずです。
例えば、イカや牡蠣も美味しくなってきたので、お好み焼きが作りたいんですね。
(大阪出身ですから・・・)
でも、まだキャベツが出来ていないので、我慢しています。
キャベツや、ブロッコリ-は、特に虫を呼び込む野菜です。
ですから、売っているものは、かなり農薬がかかっていると考えたほうがいいと思います。
(自分で作ると、分かります。人並みの時期に収穫しようとすると、穴だらけでまともに育ちません)
虫の心配がなくなってから、定植していますので、まだ小さいままなんですね。
次回は、もう少し、次元の高いアスパラの美味しさを探求します。
by chikomomorara
| 2008-12-31 02:19
| アスパラ栽培