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エコファ-マ-が農園から、安心と感動を発信します。


by chikomomorara

立茎始めました

昨日から、立茎始めました。
立茎というのは、春のアスパラの場合、前年度の秋から根っこに蓄えた養分で
萌芽します。
約4ヶ月間蓄えた養分で萌芽しますので、旨みや甘さが濃くなるわけです。

当然、この時期のアスパラが最も美味しいわけです。

そのまま採り続けると、当然貯蔵養分が減ってきます。
すべて採り尽くしてしまうと、枯れてしまいます。

アスパラガスは永年性の作物なので、いったん枯れてしまうと
根っこをユンボで掘り返し、再度植えつけ、次に収穫できるまで
約3年かかってしまいます。

また、同じ場所に植えると、連作障害もでますので
新規に植えつけたよりも、2~3割減収するといわれています。

つまり、現実的には、いったん枯れてしまうと
その場所では、3年間は、アスパラでは収入がないということになります。

ですので、もう貯蔵養分がなくなったかなあというときに
元気な親を立てて、株の回復を図ります。

普通は、収穫開始から40日以上経過し、反あたり1トンくらい収穫したところで
親を立て始めることになります。

今年は、本格的に収穫開始し始めてから2週間も経過していません。
(というか、本格的に収穫開始しているとはいえない)

また、収穫量も反当り100キロも採っていません

かといって、貯蔵養分が無いのかといえば、これはまだまだあります。
地下のことなので分かりませんが、貯蔵根を掘り出して、糖度を計ってみても
ほとんど落ちていない。

地温も、20度以上になったし、肥料分もある、貯蔵養分もある。

でも、細いものしかでてきません。

2月中旬に暖かくなったときに、ハウスを開けていても出始めたときには
例年のように、太いものから出始めてきた。

その後の冷え込みからの経緯はご存知のとおりです。

asupara01.jpg

小さくて分かりづらいですが、このように、初めて出始めたと思われる株もあります。
きれいな、出始めの美味しいアスパラです。

asupara02.jpg

一方、このように、あまりでていないのに、細いものしかでて来ない株もあります。
地表に、切り飛ばした、細い芽が散乱しています。
それよりも、畝上に、ほとんどアスパラが見当たらないのが
お分かりだと思います。
現象的には、もう採り尽くして、立茎時期が遅すぎたといった様相なのです。

これ以上、待つことができませんので、昨日から立茎を始めました。
立てた株では、その成長に養分が取られますので
その他の芽は出てきません。

ですので、アスパラの収穫がほとんどなくなる可能性もあります。
未発送分のご注文もありますので、改めて、書くことにします。

by chikomomorara | 2009-04-14 00:06 | アスパラ栽培