アミノ酸
2013年 03月 01日
やはり、予想通り、今朝はきれいなアスパラがでていました。
夜が暖かかったことと、萌芽しはじめで、まだほとんど貯蔵養分を使っていなかったことが要因です。
今日は、昨年から使っている、アミノ酸のメ-カ-の、株式会社 アミノの方が、収獲体験にいらっしゃいました。
昨年から使っている、アミノ-eという微生物資材のメ-カ-の方です。
このアミノ酸液、鹿児島の焼酎もろに粕を発酵させて作っている微生物資材です。
もともと、こういう資材には懐疑的なほうです。
それこそ星の数ほどあります。
ハウスにも、年中、いろんな業者が売り込みに来るんですね。
で、うたい文句は「収穫量が上がる!」したがって「儲かる!」
だから、少々高い資材を入れても、元が取れるというものです。
百姓は、この「収穫量が上がる!」というフレ-ズにめっぽう弱いんですね。
間違っても、「品質が上がる」だの「味がよくなる」なんてことは言いません。
大体、微生物資材というのはめっぽう高い、20リットルで3万円というのもザラにあります。
だから、儲かるというキャッチでないとダメなんですね。
ところが、微生物というくらいですから、目には見えない(笑)
したがって、微生物が入っていなくても分からないものです。
それに、うちの場合は、収穫量を際限なくあげようとは思っていません。
無理なく、健康にアスパラが育ってくれれればいい。
その代わり、飛びぬけて、後味がよく、それでいてしっかりと味がする
美味しいものはなんとしても採りたい。
なので、「儲かりまっ!」的な業者は、話をする時間ももったいないので
はっきりと断ります。
でも、このアミノの方は、そういうキャッチではなかった。
前から付き合いのある、肥料会社の堤田さんも同じです。
そもそも、肥料の販売会社の方なのに「肥料を多用するな」「肥料を入れるな」
と指導するくらいですから、只者ではありません(笑)
だから、使用する資材も、今年もここからしか買いません。
アミノ酸でいえば、前から使っている、魚のエキスの「ベストワンエキス」そして
そして今年は、この焼酎のもろみから抽出した液を継続していれるつもりです。
何しろ、安いので、惜しみなく使えます。
昨年、かぼちゃの苗つくりに使ってみたら、なるほど、確かに効果があった。
アスパラに効果があるかどうかは、使ってみなければ分かりません。
ただ、けっこういいのではないかと、期待しています。
山里さんと田中さん、汗をかきながら楽しそうでした。
せっかく、作業するつもりで来てもらったのですが・・・
今度は、堆肥入れのときにでも来ていただくことにしましょう(笑)
ところで、いつも品質、品質ばかり言っていますが、量を採るには
どうすればいいのか?
きっと知っているはずだ!教えろ!という連絡もいただいています。
(かなり、アスパラ農家が見ているようです)
知っている範囲で、書いておきます。
まず、アスパラの栽培についてですが、まだまだよく分かりません。
だから、毎年失敗ばかりしている。
それをまず前提に、お伝えしておきます。
よくできる出来ないも、技術ではなく、お天道様のおかげです。
今年のアスパラが元気なのも、冬が寒く、ぐっすりと休眠することができたからです。
そして、根っこに養分はたまった、これを使って、美味しいアスパラではなく
せっかくの潤沢な養分、いっぱい収獲するためにはどうするか?
自分ならどうするということを、書いてみましょう。
まず、春のこの時期、反当り1日に平均して15キロ収獲では、足りませんね。
60日収獲するとしても、それでは900キロにしかなりません。
夏はその2倍採れるとして、2.7トンしか採れない事になります。
アスパラ農家の目標である、年間3トンに届かせるには
春の平均は20キロは最低でも欲しいところです。
出来れば、22~3キロ採れれば、3.5トンくらいはいくかもしれません。
平均で20キロとしても、ピ-ク時には30キロが必要です。
天候やなり疲れで15キロ以下という日もでてきますから。
で、肥培管理は、いろいろと言い尽くされていますので
ここでは省略しますが、あくまでも収量第一であれば
チッソがあればいいのではないかと思います。
微量要素入りとか何とか言っても、液肥のほとんどは尿素を水で溶いて
色をつけてあるだけのようなものですから
尿素を3~4日おきに、チッソ現物で1キロは流し込んでやる。
根も疲れるし、木自体も(地上部はありませんが)疲れますので
たまには、硫安や硝安を使うと、利きがいいようです。
あまりにもへばってきたら、硝酸態チッソとカルシウムということで
ご存知のノル窒素、これを反当10キロぶち込めば、かなり効いてきます。
こういう栽培であれば、どっちみち、味は最低ですから
コスト高になる、アミノ酸液肥なんてものは、間違っても使いません。
次に、水管理ですが、何しろ水がなければ肥料は効きません。
また水分量が少ないと、根も焼けてきますので(肥料をこれだけ入れれば)
少量多回数、そして3~4日に一回はたっぷりと。
温度管理は、地温20度を下回らないようにします。
ここで、けっこうミソですが、ハウス内温度の日較差を21度以上にします。
例えば、最低気温が12度なら最高気温は33度くらいです。
最低が15度なら最高気温は36度。
経験上、この時期21度以上の差をつけると、まったく様相が異なります。
最高35度とかにすると、高温障害もでますので、15時以降の1時間を限度に
それでも、サウナのようになりますので、閉め込む際には、さっと潅水をします。
そうすると、紛れもなく湯気が立ちますので、ミスとサウナ状態ですね。
ここが肝です。
必ず、疲れがきますので(当たり前でしょう 笑)
その際には、肥料で元気をつけて、何とか収獲最終まで、持たせる。
どうにも行かないときには、根っこに肥料を注入ですね。
ペ-スト状の有名なやつでもいいですし、たまには、キトサンのパルキトン
も効いたようです。
これで、条件がよければ、反当30キロの大台も可能かもしれません。
定植2年目の春ですが、なんと反当80キロという毎日もありました。
この先は、また明日に・・・
(ここまで、書いていると、なんとも無茶苦茶な栽培です 笑
アスパラにとっては、拷問以外に何者でもないでしょうね。実に可愛そうですが
温度管理はともかく、肥培管理は当たり前のような、栽培でもあります。
アスパラだからまだいいようなものの、他の作物なら、間違いなく枯れてしまいます。
その上、春の直前に、堆肥を8トンとか10トンとかやった上での話ですから
信じられないような肥料の量ですが、アスパラ栽培では、それほど非常識ではありません。
もちろん、こういう栽培は絶対に行いません。
まず、食べられるアスパラにはならないですから 笑)
夜が暖かかったことと、萌芽しはじめで、まだほとんど貯蔵養分を使っていなかったことが要因です。
今日は、昨年から使っている、アミノ酸のメ-カ-の、株式会社 アミノの方が、収獲体験にいらっしゃいました。
昨年から使っている、アミノ-eという微生物資材のメ-カ-の方です。
このアミノ酸液、鹿児島の焼酎もろに粕を発酵させて作っている微生物資材です。
もともと、こういう資材には懐疑的なほうです。
それこそ星の数ほどあります。
ハウスにも、年中、いろんな業者が売り込みに来るんですね。
で、うたい文句は「収穫量が上がる!」したがって「儲かる!」
だから、少々高い資材を入れても、元が取れるというものです。
百姓は、この「収穫量が上がる!」というフレ-ズにめっぽう弱いんですね。
間違っても、「品質が上がる」だの「味がよくなる」なんてことは言いません。
大体、微生物資材というのはめっぽう高い、20リットルで3万円というのもザラにあります。
だから、儲かるというキャッチでないとダメなんですね。
ところが、微生物というくらいですから、目には見えない(笑)
したがって、微生物が入っていなくても分からないものです。
それに、うちの場合は、収穫量を際限なくあげようとは思っていません。
無理なく、健康にアスパラが育ってくれれればいい。
その代わり、飛びぬけて、後味がよく、それでいてしっかりと味がする
美味しいものはなんとしても採りたい。
なので、「儲かりまっ!」的な業者は、話をする時間ももったいないので
はっきりと断ります。
でも、このアミノの方は、そういうキャッチではなかった。
前から付き合いのある、肥料会社の堤田さんも同じです。
そもそも、肥料の販売会社の方なのに「肥料を多用するな」「肥料を入れるな」
と指導するくらいですから、只者ではありません(笑)
だから、使用する資材も、今年もここからしか買いません。
アミノ酸でいえば、前から使っている、魚のエキスの「ベストワンエキス」そして
そして今年は、この焼酎のもろみから抽出した液を継続していれるつもりです。
何しろ、安いので、惜しみなく使えます。
昨年、かぼちゃの苗つくりに使ってみたら、なるほど、確かに効果があった。
アスパラに効果があるかどうかは、使ってみなければ分かりません。
ただ、けっこういいのではないかと、期待しています。
山里さんと田中さん、汗をかきながら楽しそうでした。
せっかく、作業するつもりで来てもらったのですが・・・
今度は、堆肥入れのときにでも来ていただくことにしましょう(笑)
ところで、いつも品質、品質ばかり言っていますが、量を採るには
どうすればいいのか?
きっと知っているはずだ!教えろ!という連絡もいただいています。
(かなり、アスパラ農家が見ているようです)
知っている範囲で、書いておきます。
まず、アスパラの栽培についてですが、まだまだよく分かりません。
だから、毎年失敗ばかりしている。
それをまず前提に、お伝えしておきます。
よくできる出来ないも、技術ではなく、お天道様のおかげです。
今年のアスパラが元気なのも、冬が寒く、ぐっすりと休眠することができたからです。
そして、根っこに養分はたまった、これを使って、美味しいアスパラではなく
せっかくの潤沢な養分、いっぱい収獲するためにはどうするか?
自分ならどうするということを、書いてみましょう。
まず、春のこの時期、反当り1日に平均して15キロ収獲では、足りませんね。
60日収獲するとしても、それでは900キロにしかなりません。
夏はその2倍採れるとして、2.7トンしか採れない事になります。
アスパラ農家の目標である、年間3トンに届かせるには
春の平均は20キロは最低でも欲しいところです。
出来れば、22~3キロ採れれば、3.5トンくらいはいくかもしれません。
平均で20キロとしても、ピ-ク時には30キロが必要です。
天候やなり疲れで15キロ以下という日もでてきますから。
で、肥培管理は、いろいろと言い尽くされていますので
ここでは省略しますが、あくまでも収量第一であれば
チッソがあればいいのではないかと思います。
微量要素入りとか何とか言っても、液肥のほとんどは尿素を水で溶いて
色をつけてあるだけのようなものですから
尿素を3~4日おきに、チッソ現物で1キロは流し込んでやる。
根も疲れるし、木自体も(地上部はありませんが)疲れますので
たまには、硫安や硝安を使うと、利きがいいようです。
あまりにもへばってきたら、硝酸態チッソとカルシウムということで
ご存知のノル窒素、これを反当10キロぶち込めば、かなり効いてきます。
こういう栽培であれば、どっちみち、味は最低ですから
コスト高になる、アミノ酸液肥なんてものは、間違っても使いません。
次に、水管理ですが、何しろ水がなければ肥料は効きません。
また水分量が少ないと、根も焼けてきますので(肥料をこれだけ入れれば)
少量多回数、そして3~4日に一回はたっぷりと。
温度管理は、地温20度を下回らないようにします。
ここで、けっこうミソですが、ハウス内温度の日較差を21度以上にします。
例えば、最低気温が12度なら最高気温は33度くらいです。
最低が15度なら最高気温は36度。
経験上、この時期21度以上の差をつけると、まったく様相が異なります。
最高35度とかにすると、高温障害もでますので、15時以降の1時間を限度に
それでも、サウナのようになりますので、閉め込む際には、さっと潅水をします。
そうすると、紛れもなく湯気が立ちますので、ミスとサウナ状態ですね。
ここが肝です。
必ず、疲れがきますので(当たり前でしょう 笑)
その際には、肥料で元気をつけて、何とか収獲最終まで、持たせる。
どうにも行かないときには、根っこに肥料を注入ですね。
ペ-スト状の有名なやつでもいいですし、たまには、キトサンのパルキトン
も効いたようです。
これで、条件がよければ、反当30キロの大台も可能かもしれません。
定植2年目の春ですが、なんと反当80キロという毎日もありました。
この先は、また明日に・・・
(ここまで、書いていると、なんとも無茶苦茶な栽培です 笑
アスパラにとっては、拷問以外に何者でもないでしょうね。実に可愛そうですが
温度管理はともかく、肥培管理は当たり前のような、栽培でもあります。
アスパラだからまだいいようなものの、他の作物なら、間違いなく枯れてしまいます。
その上、春の直前に、堆肥を8トンとか10トンとかやった上での話ですから
信じられないような肥料の量ですが、アスパラ栽培では、それほど非常識ではありません。
もちろん、こういう栽培は絶対に行いません。
まず、食べられるアスパラにはならないですから 笑)
by chikomomorara
| 2013-03-01 01:10
| アスパラ栽培