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by chikomomorara

新規就農1

本日から、発送を始めました。
今日も、終日冷たい雨で、冷え込んでいますので、まだ1~2件の発送にとどまっています。

ただ、明日から2日間、晴れ間があり、水曜日から最低気温が切りあがってきますので
そのころから、本格的に収穫開始になる模様です。

その後は、一日10件以上の発送になるかと思われます。

おとどけまで、今しばらくお待ちください。

アスパラの収穫の指標となる、庭先の白モクレンも全く咲いていませんが、昨年とは異なり
梅が見事に咲きそろっています。
花びらも散っていますので、そろそろ花が終わってもいいころですが
今日現在で、まだまだ満開の様相です。
それだけ、蕾が多かったということなんでしょうか?

昨年は、咲き始めてもだらだらと、咲いたような咲かないような状況が続き
いつ終わったのかわからないような梅のシ-ズンでした。

たぶん白モクレンも、今週半ばから一斉に咲き始めると思われます。
アスパラも同じように、一斉に萌芽し始めればいいのですが・・・

ところで、今日は、今まで書きたいか期待と思っていた、新規就農について
書いておきたいと思います。
というのも、新規就農希望という方から、やはり、定期的にお問い合わせをいただくんですね。
その都度、説明しきれないことも多いので、一回書いておきたいなあと思っていました。

自分の経験も含めて、新規就農者が効きたいであろうこととそれに対する答えを書いておきます。

■そもそも、新規就農して食っていけるのか?

たぶん、心配事の大半はこれに尽きるでしょうね。
答えは「食っていけません」・・・(涙・・・)です。
私自身も、会社を辞めてから(在職中は休みもとれないような立場と会社だったので)
新規就農場所をいろいろと探る中で、青森にリンゴ農家で研修を受けました。
そこは、直販で数千万円も売り上げているような、立派な農家さんだったのですが
それだけに、厳しい方でした。
そこで言われたのが、「所得300万円上げるのは至難の業、少なくとも就農後10年間は無理!」というものでした。
会社に勤めていたら、信じられないような話ですが、やっぱり、真実ですね。
今になってよくわかります。
その方は「電気がなくても農家はできる」というような信念の方でしたから
所得がなくても、死ぬつもりで頑張れば必ず食っていけるということを伝えたかったんだと思います。

結局、青森での就農は、冬の寒さは耐えられないだろうということで断念しました。
農業も、新規参入するとなれば、新規に事業を始めるのと同じです。
それまでに、農業とか農家の仕事というものに携わっていたならともかく
全くのド素人が、農業を始めたからといって、数年で人並みの生活ができるわけがありません。
新規就農した人のうち、10年後も農業をしている人は半分もいないのではないでしょうか?
実際、私の周りでも、半数以上がすでに離農をしています。

まあ、当たり前ですね。
農業を始めて、数年で生活できるようになるなら、こんなに後継者不足ということはないわけで
何代にもわたって、農家をしている、その子供が後を継がないわけですから、「生活できない」というのは明白なわけです。
そもそも、すでに農業をしているところで、あとを継ぐのはそれほど難しいわけではありません。

すでに、農地もある、設備もある程度整っている、機械もある、その地の気候も土地の条件も把握している
栽培技術もある程度確立されている、そういうところでスタ-トするわけです。
生活面においても、家もあり、自動車もある、人並みの生活をする土台はそろっているわけですね。
それでも、あとを継がない、というか、親が継がせない、こういう現状なわけです。

ですから、少なくとも10年は、今までの資産を食いつぶす覚悟が必要なわけですね。
もっとも、私自身は、すでに15年経過していますが、いまだに経営ははたんしたままです。
悲しい!!

もっとも大きな要因は、近年の気象状況です。
今後、たぶんこれ以上変動は激しくなるでしょうから、より一層厳しくなるかもしれません。

■農業法人に就職するのはどうか?
上記のように、農業参入にあたって、余りにもリスクが高いとなれば、そのリスクをヘッジするために
まずは、農業法人で給料をもらいながら、まずは栽培技術を身に着ける。
その後にやっていけそうなら、独立して・・・このパタ-ンですね。

私自身は、すべて自分の判断で動きたいという性格ですから、全く考えませんでした。
そもそも、ある程度の安定を求めるなら、そのまま会社を辞めていません。
人を使う立場でしたし、それなりの報酬もあり、家も持っていましたので
あと、20年も我慢すれば、平穏な人生だったはずです。
もちろん年齢も40歳半ばでしたので、初めから、いきなりの参入をしたということもあります。
(まあ、無謀ですね・・・笑)

ですから、上記のような考え方も、20~30代半ばの人でしたら、ありかもしれません。
でもそれ以上となると、どうかなあと思います。
それほどリスクを取りたくない方は、そもそも農業には向きません。
自然相手の仕事ですので、いくら自分が頑張ってみてもどうにもならない要素が多い職業です。
一生懸命に頑張るというのは、もちろん必要ですが、それで充分ではないんですね。

その一生懸命というレベルが、たぶん、人に使われている場合は、見につかないことのほうが多いです。
まあこれは、どういう仕事でもそうでしょうが、、特に農業の場合、手を抜こうと思えばいくらでも抜けるものなんですね。
例えば、農薬一つ散布するにしてもそうです。
害虫が出た、病気が出そうだという判断は、必死になって目を凝らすから気づくものです。
またどういう薬をまこうか?というのも、まあ難しい。
もちろん、栽培指針とか、営農指導員とかいるわけですが、ほとんどの場合あてにはなりません。
(私自身は、ほとんど人に相談するということはありません。だから失敗ばかりするんですが・・・笑)
毎日、必死で栽培している者がわからないのに、他人がわかるはずはありません。

また散布の作業もかなりの重労働なので、散布するということが目的になりがちです。
散布することが仕事なんではなく、害虫を防ぐ、病気を防ぐということが仕事なんですね。
使われていると、作業自体が仕事になりがちです。

薬剤散布も、1~2日遅れただけで、その散布が無駄になることが多いです。
それどころか、致命傷になることさえあります。
1回薬が無駄になるだけでも、数万円の損失です。
それどころか、栽培に支障が出てくれば、数百万円の損失をこうむるわけです。

そういう怖さがあるので、必死になって考えもしますし、どれだけ疲れていようが働けるわけなんですね。

もちろん、ある程度、マニュアル化されている作物もあります。
典型的なのが「稲作」ですね。
まあ、栽培指針通りにやっていれば、間違うということはありません。
作業自体も、ほとんど機械化されていますので、機械さえそろえれば、そこそこの売り上げは見込めます。
その代わり、機械を持っていなければ、話になりません。
例えば、稲作で500万円のうりあげをあげようとおもえば(土地が確保できたという前提ですが)
それを栽培、収穫するための設備投資は、3~4000万円はくだらないでしょう。
もちろん、法人などでは、そういうものは一通りそろっていますし、その扱い方もマスタ-できるかもしれません。

でも、それをそろえるための資金調達の試練などは経験できないわけです。
もちろん、機械は中古で揃えます。設備も中古で・・・という方策もないわけではありませんが
そこにも数多くの落とし穴があります。
農業機械というのは、自動車とは異なり、土や泥、ほこりなどの過酷な条件で使われます。
また、半年に一回、一年に一回稼働するとかはざらにあります。
つまり、機械にとって望ましくない状況で使用されているため、結構、故障することも多いものです。
そして、その修理費用がばかになりません。

まあ、部品、工賃とも自動車の2~3倍とういうことは珍しくありません。

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例えば、これ、管理機のガソリンタンクのキャップです。
ただの樹脂製で、難しい機構がついているものではありません。
灯油タンクの二と同じようなものです。
もちろん、合うものは社外品でありませんので、純正品ですが、これが1800円もします。
単純な樹脂キャップだからこれで済んでいますが、部品らしい部品なら、すぐに数万円もしてしまいます。
結局、中古で安いといっても(でも、自動車ほど安く売られませんが)それこそ、200万円のロールスロイスを買うようなもので
結局、新品で買うのと同じようなことにもなりかねません。

ハウスにしても同様です。
台風が来るとか言う場合、台風対策とかで、私も大騒ぎしていますが
ビニ-ルを飛ばされただけで、中の作物は終了です。
ビニ-ルの張替えでも、結構な出費です。
例えばうちのハウスの場合、一棟ビニ-ルが飛ばされると、張り替えに天井だけでも50万円以上かかります。
もちろん、共済という保険もかけてはいますが、出るのはほんの一部です。
ハウスの長さ50メ-トルありますが、20メ-トル飛ばされると、全面張替えです。
でも補填されるのは、20メ-トル分だけです。
それも工賃は含まないので、5~6万円出ればいいほうなんですね。

ですから、大騒ぎもしますし、台風対策もどれだけ大雨であろうと、必死になるわけです。
よく、TVなんかで「農家の皆さんも台風対策に追われていました~」なんて能天気に報道されますが
農家や漁師に方にとっては、文字通り必死なんですね。
たぶん、こういう緊迫感は法人に勤めていてはわからないでしょう。

つまるところ、就農するというのは経営者になるということですから
そのスキルを身に着けたいと思ったら、経験してみるしか方法はありません。

だから、将来的に独立して・・・というなら、一刻も早く独立して始めたほうがいいのではないかと思います。

うわ~っ、長くなってしまいました。
まだまだ、書いておきたいことはありますので、この続きは、またの機会に・・・ということにしましょうかね。

■どんな農業をしたいのか?
■露地栽培か、施設園芸か?
■夫婦で作業する必要性
■どういう売り方がいいのか?

などなど・・・


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by chikomomorara | 2018-02-26 01:48 | アスパラ栽培 | Trackback